硝子の上の日常

師走も後半に入ったころ、母が耳下腺の腫瘍から大量出血をして救急車で運ばれた。

そして、出血が安定したため昨日退院した。

また大出血の可能性があるので先生はそのまま入院を勧めていたらしいが、

母の強い希望で退院となった。

85歳という高齢であり左手首も骨折しているので介助も必要となる。

普段は実家のそばに住んでいる姉が面倒を見てくれているが、

今日はわたしが実家に泊まる。

昨日も退院につきそってその後そのまま実家に晩までいたがなんだかすごく疲れた。

帰るとき、時間通りに来ないバスを吹きっさらしのバス停で待ちながら、

自分は母親のために日常をどれだけ削ることができるのだろうかとぼんやり

考えた。