ボッチ詣で

今年は久しぶりに夜の初詣にいくことにした。

家族を誘うが誰も来ず、一人参加。

0時半頃に近所の小さい神社に徒歩で赴く。

前回来た四年前に比べてずいぶんと空いている。

お参りの順番まで10分もかからなかった。

以前は振舞われていたお神酒も甘酒も篝火もなくさびしい。

コロナめ。

しんみりしながらおみくじをひく。

 

 

思えば此の世は 常の住処にあらず

草の葉におく白露 水に宿る月より猶あやし 

金谷(きんこく)に花を詠じ 栄花に先立ちて

有為の雲に隠れり

人間五十年 下天の中をくらぶれば

夢幻のごとくなり

一度生を得て

滅せぬ者のあるべきか 滅せぬ者のあるべきか

人間五十年 下天の中をくらぶれば

夢幻のごとくなり

一度生を得て

滅せぬ者のあるべきか 滅せぬ者のあるべきか      『敦盛』